【2025年版】ボッテガ・ヴェネタの魅力を徹底解剖|静かなるラグジュアリーの真髄

ファッション

はじめに:ボッテガ・ヴェネタとは?

今回ご紹介するのは、幅広い世代に支持されるラグジュアリーブランドのボッテガヴェネタについてご紹介です。

1966年にイタリア・ヴィチェンツァで創業したボッテガ・ヴェネタ(Bottega Veneta)
「自分のイニシャルだけで十分(When your own initials are enough)」というブランド哲学を掲げ、ロゴに頼らないラグジュアリーを体現し続けています。

この記事ではブランドの概要や代表的なアイテムをまとめました。ボッテガヴェネタについて詳しく知りたい方はぜひチェックしてみてください。


ボッテガヴェネタの歴史とは!?

1966年:創業と哲学のはじまり

ボッテガヴェネタの歴史についてご紹介します。ブランドの始まりは、1966年に革製品の工房からブランドとしてスタートしました。ブランド名の意味は「ヴェネト地方の工房」という意味があります。

ミケーレ・タッディレンツォ・ゼンジアーロが創業をスタートさせ、ヴェネト地方の熟練した技術を持つ職人を集めて、伝統的な手作業で最高品質のレザー製品をつくることを目的に立ち上げられました。高い品質と確かな技術は、上流階級の間にすぐに広まり、信頼と技術を確かなものとしました。

1970年代:世界のセレブが注目

1970年台に「When your own initials are enough(自分のイニシャルだけで十分)」と書かれた広告を出し、ブランドとしてロゴを入れないスタイルを大切にしています。アメリカにも進出し、イントレチャートがブランドの象徴として有名になりました。

1990年〜2018年:再生と復活の時代

しかし、1990年台にブランドの人気は一度停滞してしまいます。その原因として考えられたのは、当時のデザインがBVロゴをデザインに取り入れたことが考えられています。

そんなブランドに転機が訪れたのは2001年のことでした。グッチグループ(現在はケリング・グループ)へ買収されました。

その後トーマス・マイヤー氏がクリエイティブ・ディレクターとして就任。エルメスなどでの経験を活かしつつ、ボッテガヴェネタの高い技術を使い、ブランドの伝統を現代に復活させました。「カバ」などのアイテムが誕生しました。

マイヤー氏がクリエイティブ・ディレクターを勤めていた2001年〜2018年の間で売り上げを上げつつ、グッチグループのマーケティング力を駆使して、ラグジュアリーブランドとしての地位を確かなものとしました。

2018年〜2021年:新ディレクターの就任

2001年からブランドのクリエイティブ・ディレクターを勤めたトーマス氏の退任が決まりダニエル・リー氏が新しいクリエイティブ・ディレクターとして就任しました。

ダニエル氏が就任し、ブランドを代表するアイテムが数多くデザインされました。

ザ・ポーチ」や「カセット」はもちろん「ジョディ」などが代表的ですね!

2021年〜現在:マチューブレイジーの活躍・現在のクリエイティブ・ディレクターは誰なのか!?

2021年に、ダニエル氏が退任し、新たにマチュー・ブレイジー氏がクリエイティブ・ディレクターとして就任しました。ボッテガヴェネタの職人技とアート的なデザインが融合したウェアやバッグ・アクセサリーが数多くコレクションとして登場しました。

アンディアーモ」や「サーディン」などの「itバッグ」が有名ですね。スリップドレスなども有名で、マチュー氏が手がけたデザインはとても美しく唯一無二と言っても過言ではありません。

そんな中、2024年に突然マチュー氏の退任が決まり、2025年1月新たにルイーズ・トロッター氏がクリエイティヴ・ディレクターに就任しました。

今後の発表されるコレクションも注目ですね。

イントレチャートってどんな編み技法なの?!

ボッテガを語る上で欠かせないのが、*イントレチャート(Intrecciato)*と呼ばれる編み込みレザーです。熟練の職人による手作業で生み出されるこのディテールは、美しさ・耐久性・柔らかさを兼ね備えた他のブランドにはない美しさがあります。

「ボッテガ・ヴェネタ(Bottega Veneta)」を象徴するレザー編み技法で、同ブランドの代名詞ともいえるデザインです。この技術は単なる見た目の装飾ではなく、機能性と耐久性、美しさを兼ね備えたデザインで世界的にも大人気です。

■ イントレチャートの仕組み・技術

手作業によるレザーの編み込み

職人が細く裁断したレザーのストリップ(帯)を、縦横に手作業で編み込む技法です。通常の縫製ではなく、革を折り返したり重ねたりせず、1枚革から帯状にカットして使うため、縫い目のない滑らかな仕上がりになります。

2枚構造の技術

多くのイントレチャート製品はレザーを2層にして内側と外側を編み込む構造で、これにより強度と柔軟性を両立しながら、縫い目なしでバッグなどの成形ができています。

この編み技術によって、バッグの構造においてはステッチやハードウェアを極力無くすことができ、非常にミニマルで洗練されたデザインとなっています。

ボッテガヴェネタの代表作はどんなもの!?

👜 ザ・ポーチ(The Pouch)

出典:BOTTEGA VENETA公式

「ザ・ポーチ」は、ダニエル・リーがボッテガ・ヴェネタのクリエイティブ・ディレクター就任後、最初に発表したバッグであり、彼の代表作のひとつです。

雲のようにふわっとしたシルエットが特徴のクラッチバッグ。ロゴや金具はほとんど使わずに素材を最大限に生かしたバッグです。トレンドを超えたタイムレスなバッグです。

ザ・ポーチのサイズ展開一覧

サイズ名横幅 × 高さ × 奥行(cm)特徴
ザ・ポーチ(オリジナル)約40 × 18 × 18初代モデル。クラッチ型で存在感大。ハンドキャリー専用。
ザ・ポーチ 20約22 × 13 × 5ミニクラッチ+ショルダーストラップ付き。クロスボディ可。
ザ・チェーン ポーチ約32 × 18 × 10メタルチェーンストラップ付きでショルダー使いも可能。
ザ・ポーチ ティーン(非公式名)約28 × 16 × 10ミニとオリジナルの間のサイズ。公式では名称なしの場合も。

📦 カセットバッグ(Cassette Bag)

出典:BOTTEGA VENETA公式

カセットバッグをデザインしたデザイナーは、ダニエル氏です。

太めのイントレチャートが特徴。ショルダーストラップ付きで実用性も抜群。カセットテープのような四角いフォルムで、クラシックカーの内装からインスピレーションを受けたデザインです。

男女問わず使用できるデザインで、幅広い世代から支持を受けています。

カセットバッグのサイズ展開

サイズ名横幅 × 高さ × 奥行(cm)特徴
ミニ カセット約18 × 10 × 5コンパクトなクロスボディ。必要最低限の収納に。
スモール カセット約23 × 15 × 5定番サイズ。スマホ・財布・コスメも収納可能。
パデッド カセット約26 × 18 × 8中綿入りのふっくら感。インパクトと収納力あり。
テック カセット約24 × 17 × 6パデッドタイプ+機能的ポケット付き。モードな印象。
チェーン カセット約26 × 18 × 8ゴールドorシルバーチェーン付きの華やかなモデル。

🧳 ザ・アルコ(The Arco)

出典:BOTTEGA VENETA公式

アルコを手がけたデザイナーはダニエル氏です。

アルコという名前の由来は、イタリア語で「アーチ」を意味しています。アーチ状のハンドルとイントレチャートを融合した、上品でモダンなデザインです。丸みを帯びた太めのハンドルが象徴的で、コーディネートをより洗練させた雰囲気に変化させます。

アルコバッグ|サイズ展開一覧

モデル名横幅 × 高さ × 奥行(cm)特徴
Mini Arco(ミニ アルコ)約32 × 20 × 12クロスボディ対応の小ぶりサイズ。ちょっとしたお出かけやパーティーに◎
Arco 33(ミディアム)約36 × 24 × 12A4サイズ収納可。通勤・通学にも向く万能サイズ。
Arco 48(ラージ)約46 × 34 × 11大容量。1〜2泊の旅行にも対応できるほどの収納力。
Candy Arco(キャンディ アルコ)約23 × 15 × 9ポップで軽量。ストラップ付きでカジュアルスタイルに人気。

ジョディ

出典:BOTTEGA VENETA

1990年台からあったオリジナルを、ダニエル氏によって再構築されました。

アメリカ出身の女優、ジョディ・フォスターがこのバッグを腕に挟んで持ち、パパラッチに撮影されました。その写真がきっかけで、「ジョディ」と名付けられました。カラー展開が豊富で、どんなスタイルにも馴染む万能バッグです。

ジョディバッグのサイズ展開

サイズ名横幅 × 高さ × 奥行(cm)特徴
ミニ ジョディ約28 × 23 × 8一番人気!コンパクトでかわいらしく、デイリーにもパーティーにも◎
ティーン ジョディ約36 × 23 × 8ミニとミディアムの中間。肩掛け可能。収納力も◎
ミディアム ジョディ約45 × 27 × 15ゆったりしたサイズ感で、通勤やお出かけに最適
ラージ ジョディ約55 × 40 × 20旅行や荷物の多い日に。ユニセックスにも◎

アンディアーモバッグ「Andiamo」

出典:BOTTEGA VENETA

代表作としては、私も愛用している「アンディアーモ」が挙げられます。デザイナーはマチュー氏です。イタリア語で「行こう!」 を意味していて、旅行はもちろん日常的に愛用できるようなバッグです。クラシカルなイントレチャートに、ノット付きストラップのディテールが特徴的です。

サイズ展開

サイズ大きさ(幅 × 高さ × マチ)特徴
スモール約 25cm × 17cm × 10cmコンパクトなサイズで、財布、スマートフォン、鍵などを収納可能。日常的な使用に最適。
ミディアム約 30cm × 20cm × 12cm中程度の大きさで、財布や化粧品、タブレットなど、もう少し収納が必要な方に適したサイズ。
ラージ約 35cm × 25cm × 15cm大きめで、旅行や多くの荷物を持ち運ぶのに便利。大容量で収納力が高い。

どんな人におすすめのブランドなのか!?

ボッテガヴェネタは、果たしてどんな人におすすめなのか。

なんと言っても派手なデザインやロゴが目立つブランドは避けたいという人におすすめできると思います。また、洗練されたデザインで大人の雰囲気を感じさせたい方にもおすすめです。

また、長期で使える上質なバッグで、ブランド側でのメンテナンスも承っているので、何かあった時はとても頼りになるサポート体制が整っています。

ボッテガヴェネタを愛用しているセレブや著名人とは!?

ボッテガ・ヴェネタは、ファッション感度の高いセレブやアーティストたちの間でも人気。多くの著名人が愛用しています。

1. アンジェリーナ・ジョリー (Angelina Jolie)

引用:VOGUE

映画『マレフィセント』などで知られるアンジェリーナ・ジョリー氏は、ボッテガヴェネタのシンプルでエレガントなバッグやアクセサリーを好んで着用しています。シンプルで洗練されたコーディネートにボッテガ・ヴェネタのバッグを取り入れることが多いのが特徴です。

2. ケイト・モス (Kate Moss)

引用:ボッテガヴェネタ公式

スーパーモデルであるケイト・モス氏は、ボッテガヴェネタのアイテムを公共の場で着用しています。カジュアルでありながら高級感があるファッションを好み、特にレザーアイテムをよく選んでいます。まさに、ボッテガヴェネタの重厚感をうまくコーディネートに反映されていると思います。

3. ジェニファー・ローレンス (Jennifer Lawrence)

引用:yahoo!

女優ジェニファー・ローレンス氏は、ボッテガ・ヴェネタのシックでスタイリッシュなデザインを好んでいます。レッドカーペットでの登場時など、エレガントなドレスにボッテガ・ヴェネタのバッグやシューズを合わせることがありました。

4. ハリー・スタイルズ (Harry Styles)

引用:styleslookbook

元ワン・ダイレクションのメンバーであるハリー・スタイルズ氏もボッテガ・ヴェネタのアイテムを愛用しており、そのファッションセンスが注目されています。ハリー氏の独特なファッションセンスと上品なアイテムの融合が特徴で、ボッテガ・ヴェネタのアクセサリーや靴などを取り入れたコーディネートがよく見られます。

まとめ:ボッテガ・ヴェネタという“余白の美学”

華美なロゴや派手な装飾があふれる中で、静かに語りかけるような存在感を放つボッテガ・ヴェネタ
その美学は、見る人の感性にそっと寄り添い、長く愛される理由になっています。

公式サイトのリンクとオンラインストアのリンクが下記にありますので、気になった方はチェックしてみてください。


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